一週間振りに近所の本屋に行く。
日々の生活のフローチャート(起きて風呂入ってニュース観てそれから?)的には、午過ぎがいいに決まっているんだけれども、その時間帯は昼休みどきでもあるのだから当然、近隣のサラリーマンやOL諸氏で混んでるんだよね。人が退け始めたあたりを見込んでゆったりと出かける。
いつものコースどりでいつもの様に流れていくと、先週の平積みが今週は山積みになっているのに驚く。
なので、今週はちゃんと書きますね。
ここまで引っ張って来て、もったいつけるのはナニではあるが。
山積みになっているその本とは、普段はコミックスなんか歯牙にもかけない雑誌が最近やけにチカラのはいった紹介記事や書評を掲載している、吾妻ひでおの『失踪日記』のことである。
くだんの書店でも、なんかの雑誌の書評の切り抜きをお手製のポップで貼り出してある。このコーナー担当者が単なる、美少女おたくかSF おたくかマンガおたくのいずれかであれば、至極当然の当たり前の話なんだけれども、ここはあの大嫌いな『まんがの森』でも今は亡き『青山ブックセンター』(えぇ!?まだあるの?)でもないから不思議。普通の駅前の、どこにでもある本屋さんです。
それに、あっちこっちの雑誌でみかける書評をすべて、かのいしかわ”りとるめじゃー”じゅんが書きなぐっている訳ではなかろうて。
勿論、今作は、作者の実体験に基づく、ホームレス日記やガテン生活日記や、アルコール依存症による闘病記という体裁をとっているから、そういう意味では、一般週刊誌レベルでは取り上げ易い作品なのかも知れない。
カルト・マンガ作家という意味では、吾妻よりもカルト度が高い花輪和一の、『刑務所の中』の様に映画化される可能性は....................あるのか?
ホームレスやアルコール依存といった、リアリズムでシリアスなテーマよりも、実はもっと大事なことがある。