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おそい冬 マフの向こうで 風騒ぐ 小石飛ばして 頬に滲む血
<読み>
おそいふゆ まふのむこうで かぜさわぐ こいしとばして ほほににじむち
<意味>
晩冬に、イヤーマフの向こうで風が騒いでいる。その風が小石を飛ばせたのか、頬に血が滲んでいる。
<解説>
立春(Lichun)もとっくに過ぎて先週には春一番も吹いた。冬ももう終りの筈なのに、今週末は荒れた天気になるという。花粉症で苦しい上に、朝晩の寒さは厳しくて、手先もかじかんでしまう。
そんな時候、防寒目的のイヤーマフ(Ear Muff)をしているのにも関わらず、風の厳しさや激しさが解る。何故ならば、頬に血が滲んでいるから...という季節を詠み込んだ歌。
寒さを、頬の血とその痛みで表現しようとした努力を評価すべきか?