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出勤の 渋滞の路 ビル風は 梢揺さぶり 柵越えて往く
<読み>
しゅっきんの じゅうたいのみち びるかぜは こずえゆさぶり さくこえてゆく
<意味>
出勤途上の渋滞の道路を、ビル風は街路樹の梢を揺さぶって、ガードレールを越えて行く。
<解説>
確かに今日は、風が強い一日だった。歩道に並んでいる放置自転車が何台もなぎ倒されているのを観たし、公園沿いの歩道では、何本も何本も折れた小枝が転がっていた。
だからと言って、その情景だけを詠んだものではあるまい。
なにか心象の中にある焦りや戸惑い、己の向かうべきところを見失った呆然とした不安 (Dread or Anxiety / Angst) があるのではないか。
単なるGW明けの休み惚けでなければよいが。