<画像:20090521.jpg>
裏路を 駆け抜けたらば ピアノの音 隣の家では 赤児泣きたる
<読み>
うらみちを かけぬけたらば ぴあののね となりのいえでは あかごなきたる
<意味>
裏路を駆け抜けていると、ピアノの音色が聴こえてくる。[その聴こえてくる家の]隣家からは、赤ん坊の泣き声が聴こえる。
<解説>
どこにでもある風景。どこでも聴こえる音の数々。だけれども、作者は、その風景や音々の外部にいる。愉しむでもなく、喜ぶでもない。騒がしいとすら想えずに、己の途を急いでいる。
撮影された写真は、その裏路を駆け抜けた後、大通りに出た際のものだろう。