晩春トイフモ未ダ初夏来タラズヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2009-06-05 00:40:47) by =oyo=


<画像:20090604.jpg>
午下がり 閑散たるは 花時計 待ち人待ちて 時刻むばかり

るい詠める

<読み>
ひるさがり かんさんたるは はなどけい まちびとまちて とききざむばかり

<意味>
[いつもは文字通り華やいだ場所であるにも関わらず] 午下がりの花時計は閑散としている。待ち人が来るのを待ちながら、時刻を刻んでいる。

<解説>
ここ数日来すっきりとしない天気が続いており、だからと言って梅雨入りもまだまだ先の様な、長閑とした日々である。
普段ならば、その折々に触れて、時季にあわせた花々が咲き乱れる筈の花時計 (Flower Clock)であるにも関わらず、春の花は終ったが夏の花はまだ。少しばかり地味な装いである。ランドマークとして、待ち合わせ場所に最適な場所であるにも関わらず、辺りはひっそりとしている。
そんな情景を詠み込んだ歌。
ではあるが、待ち人を待っているのは花時計 (Flower Clock)ばかりではないだろう。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7