昨晩聴キシ聲ノ主ニ逢ヘルヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2009-07-24 00:25:36) by =oyo=


<画像:20090723.jpg>
雨の猫 軒蹲る その身には 険しく瞳 輝いてをり

るい詠める

<読み>
あめのねこ のきうずくまる そのみには けわしくひとみ かがやいており

<意味>
雨の猫の、軒に蹲っているその身には、険しい瞳が輝いている。

<解説>
梅雨はあけたが、すっきりしない日が続いている。それどころか、各地に災害さえもたらしている。天体ショーだと暢気に騒いでいる場合ではないかもしれないし、日蝕 (Solar Eclipse) が起きる理由を科学的に説明出来ない時代ならば、あれこそが天災の先触れだと云いかねない。そんな嫌な天気。
一見すると雨宿りにも、昼寝にも観えるその光景を裏切るかの様に、その眼には、野性のきらめきを発見出来る、そんな歌。詞書を観れば解る様に、作者は昨夜、彼の聲を聴いていたのだろう。果たして、その聲はどんな響きをしていたのであろうか。
ちなみにどんよりとした雲を気にも留めずに、外出したら、一瞬になって降り出した大粒の雨にあって往生したのが、今日の僕。勿論、濡れ鼠であって猫ではない。

(この項:たい)


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