恐ロシクテ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2009-08-07 00:26:49) by =oyo=


<画像:20090806.jpg>
去年の夏 雲の上にて 待つと言ふ 脚竦みたる 螺旋階段

るい詠める

<読み>
こぞのなつ くものうえにて まつという あしすくみたる らせんかいだん

<意味>
去年の夏に、雲の上で待っていると言う。螺旋階段で脚が竦んだ。

<解説>
どう解釈したものだろうか。怪異譚とも読めるし、急傾斜の螺旋階段 (The Spiral Staircase) の恐怖感とも読める。ひっかかるのは初句の「去年の夏 (Last Summer)」という時期の指定と、第二句の「雲の上 (On A Cloud)」という場所の指定。一年前にそういう会話があったというのは解るが、「雲の上 (On A Cloud)」という比喩(その意味するものが、亡者が居る場所であろうと、単なる高所であろうと、比喩は比喩)をどの様に読み解くのかという問題である。
奇しくも昨日は八月六日 (6 August) なのである。
嫌が上でも様々な想いが交錯している。

(この項:たい)


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