終夏ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2009-09-11 00:17:15) by =oyo=


<画像:20090910.jpg>
青空に 朱を一線 クレーン立つ 抗ふ秋の 蝉の声は大

るい詠める

<読み>
あおぞらに あけをいっせん くれーんたつ あらがうあきの せみのこえはだい

<意味>
青空を背景にして、朱色の直線をひいたかの様にクレーンが立っている。秋に抵抗するかの様に、蝉の声は一際大きい。

<解説>
まるで「ミシンと洋傘との手術台のうえの、不意の出逢い」の様な、情景を詠んだ歌である。しかし、その一方で、クレーン (Crane) に象徴される工事現場の騒音と (Cicada) の声の対比と観れば、いくらでも深読みが出来てしまう。
例えば、環境破壊とか?
それよりも、白い大きな紙の中央をすうっと剃刀で切った様な、快感がこの歌にはある。

(この項:たい)


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