<画像>
誰ぞ住む 戸惑う我と 過ぎし日を 打ち消すがごとく 光満ちてる
<読み>
たれぞすむ とまどうわれと すぎしひを うちけすがごとく ひかりみちてる
<意味>
誰が住んでいるのだろうか。戸惑っている私と、ここで過ごした日々を否定するかの様に、強い日差しが差している(あの人は突然、住処を引き払い、私のもとを去っていった)。
<解説>
作者の友人が作者のもとから突然に去っていってしまった理由は、一体なんだったのだろうか?
歌の内容よりも、読者の意識がそこに集中するのは、結句の幻想的な情景描写によるものである。夏の白日夢を想わせる。