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幾人と 少女が我を 追い抜きて 夕闇独り 遺るを知る
<読み>
いくたりと しょうじょがわれを おいぬきて ゆうやみひとり のこるをしる
<意味>
何人かの少女がわたしを追い抜いていって、夕闇の中に、わたし独りだけが遺されていると解る。
<解説>
「黄昏」とは「誰そ彼(=あのヒトは誰)」から産まれた言葉。昼と夜が交差する時間は、様々なモノが去来する。それは「ヒトに非ざるモノ」かもしれないし、こころのどこかに澱んだ記憶かもしれない。
逢魔が時 (Twilight Zone) とはよく名付けたものだ
「少女」は、必ずしも実体あるモノではないかもしれない。「少女」に象徴されるナニカではないのだろうか。
喪失感と寂寥感、それは過去の己と現在の己を行き交う想いかもしれない。