飢ヘタル夢ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2009-10-23 00:29:52) by =oyo=


<画像:20091022.jpg>
奪ふ秋 情欲の空は 猶高い 夢観しすらも 許されざるを

るい詠める

<読み>
うばうあき じょうよくのそらは なおたかい ゆめみしすらも ゆるされざるを

<意味>
(「天高く馬肥ゆる秋」というけれども)奪う秋の、情欲の空はそれよりもなお高い。夢観た事でさえも、許されないのに

<解説>
とりあえず無難な事から。
上で補足した様に、上の句は天高く馬肥ゆる秋 (秋高馬肥 / qiugao mafei) [漢書 匈奴伝]連想から、その高い秋の空よりもなお「高い」秋を詠んでいる。
第四句「すら」は類推の副助詞。「〜さえ / 〜さえも」と訳す。
さて肝心の歌の内容とその解釈だけれども、禁じられた恋、不倫の様な、を詠んだのは確かであろう。しかも、四句で「すら」と書いている様に、「夢観る」=空想だけでは済まないところに既に歩みを進めている様だ。

(この項:たい)


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