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水飛沫 独り寝る屋に 響きたる 結露流るる 霜月の雨
<読み>
みずしぶき ひとりねるやに ひびきたる けつろながるる しもつきのあめ
<意味>
独り住まいの家屋の中に、(外の通りを往き交う自動車があげる)水飛沫の音が響いている。それは結露が流れる様な(寒い)11月に降る雨の音だ。
<解説>
屋内が静かだから、外の往来の音が響くのだし、外気と室温の温度差があるから結露も結ぶ。物理的な寒さと、内心の寒さ。二種類の寒さを表現するのに、水飛沫と結露を起用している。
序でに書いておくと、霜月は11月の異名です。