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指凍ゆ 冬のあの日の 淋しさに 耐へたる雲に また逢ふ如し
<読み>
ゆびこごゆ ふゆのあのひの さびしさに たえたるくもに またあうごとし
<意味>
指が凍えた、冬のあの日の淋しさに耐えた雲に、また逢う様な [心細さである]。
もしくは。
指が凍えている。冬のあの日の淋しさに耐えた雲に、また逢った様である。
<解説>
どっちだ? と、問われれば、文法的には後者となる。「凍ゆ」は、下二段活用の動詞の終止形。前者の解釈を要求すれば、「凍ゆる」と連体形にならなければならない [参考:終止形の駆逐]。
四角四面に論じれば、以上の通りだが、あまり厳密に考えても面白くはない。
今日は、昨日の暖かさから一転、真冬の寒さを思わせる、冷たい雨が降った。