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雲一つ だに無き空の 疎ましさ 皐月の風に 薔薇や香し
<読み>
くもひとつ だになきそらの うとましさ さつきのかぜに ばらやかぐわし
<意味>
雲ひとつすらない空は疎ましい。皐月の風に運ばれて薔薇の香りがする。
<解説>
週前半は不順な天候だったが、今日は文字通りの五月晴れ、爽やかな青空が広がった。しかしながら、内心に不安なものを抱えていると、逆に、その晴れやかさを疎ましく感じるようである。
薔薇 (Rose) は、季語で言えば夏。花言葉 (Language Of Flowers) では、いろいろな意味がある様で、もちろん、その花びらの色によっても意味が違う。この場合は、何が相応しい (Which Meaning Is Fitted For The Rose?) のだろうか? [実はよく知らないのだ。]
第二句の「だに」は副助詞で、否定の語句 [この場合は「無き」] に呼応して「〜すら [ない]」 と訳す。