蛙ノ骸観テ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2010-08-06 01:26:36) by =oyo=


<画像:20100805.jpg>
炎天に 腸吐きて 路半ば とうに干涸ぶ 絶命の血

るい詠める

<読み>
えんてんに はらわたはきて みちなかば とうにひからぶ ぜつめいのち

<意味>
炎天下、[その蛙の屍骸は] 腸を吐き出して、道路の真ん中にある。絶命の血はとっくに干涸びていた。

<解説>
今日も暑い。恐らく猛暑日となっただろう。作者は、干涸びた (Frog) の屍骸をみつける。恐らく、自動車かなにかに轢かれたのだろう。内蔵をはみ出させて絶命している。そして、その躯は、既にこの暑さのせいで干涸びていた。
この (Frog) の屍骸から、作者がナニカに想いを馳せているのは、第三句<画像:>で想像される。
志賀直哉 (Naoya Shiga) の『城の崎にて (At Kinosaki)』をここで引用するのは、流石に気がひけるのだけれども。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7