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夏終りて 供花枯れたるは 揺れにけり 風の主たる くるま左折す
<読み>
なつおわりて くげかれたるは ゆれにけり かぜのぬしたる くるまさせつす
<意味>
夏が終わって、枯れている供花の花は揺れている。[その揺れる原因の] 風を起こしたクルマが左折する。
<解説>
猛暑はまだまだ続くそうだが、先日の処暑 (Chushu) をもって暦の上では夏の暑さも、とっくに終りの筈。子供達の夏休みももうすぐ終わる。そんな日に、ある交差点でみかけた光景を詠んだもの。供えられた花々は枯れてしまっているが、その脇を左折するクルマが起こす風によって揺れている、と。
恐らく、供えられたばかりならば、クルマも、風など起こさずにゆっくりと曲がるのに違いない。