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独り寝は 篠突く雨の 神無月 衣替えすら 覚束ざれども
<読み>
ひとりねは しのつくあめの かんなづき ころもがえすら おぼつかざれども
<意味>
独り寝する夜は、激しい雨が降る十月の夜。衣替えすらまだ覚束ないというのに。
<解説>
ここ連日、雨が降っている。そんな気がしている。しかも、今日は終日、激しい雨。もう10月 (October) という気持ちと、それにも関わらずに、衣替えすら未だに出来ていないという状況を折込んだ歌 [こんな天気ぢゃあ、ねぇ?]。
もしかしたら、夏の恋人と別れてしまったのに、まだ、心残りがあるという様な未練を詠んだものかもしれない。
第二句「篠突く雨」とは、激しい雨の意。続く第三句「神無月」は10月 (October) の異名。
衣替えは、本来ならば旧暦の10月1日 の行事だが、今では、新暦に準じて行われているのはご存知のとおり。