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廻るくるま 飛沫あげたり 小糠雨 並び待ちたる 傘持たぬ我
<読み>
まわるくるま しぶきあげたり こぬかあめ ならびまちたる かさもたぬわれ
<意味>
[ロータリーを] まわるクルマは小糠雨を飛沫をあげて疾っている。傘を持たずにわたしは並んで待っている。
<解説>
朝から、細かい雨が降っている。傘はいるのかいらないのか [多分、ぼくならばささないですましてしまうところだ]。しかし、その降る雨の音以上に、路を往き交うくるまのたてる音は大きい。迎えの人か、それともバスなのかタクシーなのか、傘を持たずに並んで待っている心情を、そのまま描写した歌である。