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冬の陽に 結露の窓を 開けたれば 呼ばわる声の 弱々しきや
<読み>
ふゆのひに けつろのまどを あけたれば よばわるこえの よわよわしきや
<意味>
冬の陽射しが射している中、結露がはった窓を開けてみると、人を呼んでいる声がよわよわしく聴こえた。
<解説>
「呼ばわる声の」主は、誰だろう。ぼくの自宅では日中は工事現場から怒声が聴けるし、夜になれば、商店街から客を呼び込もうとするセールスの女声が響く。どちらにしても、初冬の、しかも湿度の低いこの時期は、周囲の音が澄んで、普段より大きく聴こえるのだ。
にも関わらずに、弱々しく聴こえるその声。確かに、ここ数日の朝夕は、急に冷え込んで、大きな声を出すから元気の気勢は、削がれてしまうのだが...。