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十重二十重 雨後の落葉 陽に映えて 空突く幹に 波寄すると観ゆ
<読み>
とえはたえ うごのらくよう ひにはえて そらつくみきに なみよすると みゆ
<意味>
幾重にも折り重なっている雨後の落葉が陽光に映えているその様は、空を突く様な樹の幹に波が寄せている様に、自然と観えてしまう。
<解説>
ここ数日、一挙に真冬が到来したかと思える、寒い日が続いたが、今日は快晴。先日来より降り注いでいた霧雨を受けて、樹々の葉々も、随分と落ちてしまった。その落ちた様は、樹々の幹の周りに同心円を幾つも描いているかの様で、そのありさまは波が打ち寄せている様だ [もしも晴天が続いた日で、さらに風が強いのならば、とてもその同心円は保たれてはいないだろう]。