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一夜幾夢 顕わるきみと 横臥して 貪るままに 裳裾濡れたる
<読み>
ひとよいくむ あらわるきみと おうがして むさぼるままに もすそぬれたる
<意味>
一夜に何度も夢を観た。その夢の中に顕われるあなたとよこになって、[あなたの愛を] むさぼるままに、衣服が濡れてしまった。
<解説>
直裁な夢である。それを何度も観ている。あえて解説すべきところはないが、結句にある描写は、夢の中の出来事か、それとも実際の事なのか。
初句は、「いちやいくむ」と読むのも可。こちらの方が、韻を踏んでいて美しいか?