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幼き児ら 二人三人と 奔りゆく 夕陽照らすや 陸奥のみち
<読み>
おさなきこら ふたりみたりと はしりゆく ゆうひてらすや みちのくのみち
<意味>
数人の幼児が走っているそのみちは、夕陽が照らし出している東北へと続くみちである。
<解説>
三連休の最終日、ヒトによっては十連休の中日だけれども、そこで詠われている情景は、必ずしも、そんな休みの日に限定しなくてもいい、いつもの情景なのである。それは、もしかすると、ここ何年も繰り返し観る事が出来た情景かも知れず、そして、これから何年も先、観る事が出来る情景なのかもしれない [その情景の主役を演じる子供達は入れ替わるには違いないのだけれども]。
しかし、結句の「陸奥」という言葉で、その想いは別の方向に向けられてしまう。
今年の桜がいつもと違う桜だった様に、今年のGWは、いつもと違うGWだった。例え、例年の様に各々が振る舞っていたとしても。
余談だけれども、週末は五月第二日曜日で母の日 (Mother's Day)。ふと斎藤茂吉 (Mokichi Saito) の「みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる」 [『死にたまふ母』より『赤光』収録]を想い出した。