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東京で秋だった。だがその夏の暑さにそのまんま引き連られている様な、明るい陽が射していた様な記憶がある。その年の夏が暑かったのかどうか、そんな事は憶えていない。渋谷の街の至る所に大型のレコード店舗がひしめき合っていて、その陳列棚は今よりももっと眩しくて明るく客を呼び込んでいた。手書のポップの文字が小躍りし、蛍光色で飾られ、読みにくい文字はさらに読みにくくなっていたけれども、その読みにくさがCDを手に取らせるのだ。
1991年の事だ。
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