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腺の汗 添寝の木偶は うわのそら 弄る指のみ しれる梅雨かな
<読み>
せんのあせ そいねのでくは うわのそら まさぐるゆびのみ しれるつゆかな
<意味>
躯の腺から汗が滲む。添寝の人形は上の空で [知らないけれども]、弄っている指だけが痴呆の様な梅雨を知っている。
<解説>
結句の「しれる」は「知れる」と「痴れる」の掛詞。
と、なると、「梅雨」は「汁」かもしれず、初句の「腺の汗」も「千の汗」もしくは「先の汗」と掛けているのかもしれない。
まぁ、この種の歌は、くだくだしい解説は不要であるのだが。
梅雨も終わらぬ前から、熱い陽射しと寝苦しい夜が続いています。こころとからだの健康には、充分にお気をつけ下さい。