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後れ毛に 沿ふて一筋 頸濡るる 襟逢わせれば きみの遺り香
<読み>
おくれげに そうてひとすじ くびぬるる えりあわせれば きみののこりが
<意味>
後れ毛に沿って流れる一筋 [の汗] が頸を濡らす。[衣服を整えて] 襟をあわせてみれば、あなたの残り香が薫る。
<解説>
いつ果てるともしれない猛暑の日々の、その汗を詠んだ歌かと思えば、果てた後の余韻を詠んだ歌でした。
ここでは便宜上、汗と解したが、上句の主語が明示されていない。それは読むヒトの判断と経験に委ねるべきだろう。
天気予報的には、この永い永い猛暑日と熱帯夜の日々も、あとしばらくの辛抱との事である。
この夏、やり遺した事はありませんか。