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野分去りて ひとり寝る夜の 明くる朝 こころ晴れぬか こめかみの疼き
<読み>
のわきさりて ひとりねるよの あくるあさ こころはれぬか こめかみのうずき
<意味>
台風が去って独りで寝る夜が明けた朝 [晴天の空だけれども] こころは晴れないのか、こめかみが疼いている。
<解説>
全国各地に大きな災害をもたらした台風15号は、関東圏に限っていえば、昨日の午後から夜にかけて、その激しい風雨が交通機関に混乱をもたらして、夜半には北へ抜け、その勢力圏も離れて行った。今朝は文字通りの台風一過,快晴である [日没前後に急に悪天候になってしまったが]。
その晴れ渡って澄んだ空気の下にいても、晴れぬこころの作者がいる。それは、こめかみの疼きという身体的な痛みとは、別のところに原因がある様だ。