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仰ぎ観て 高き天知る 秋の蟲 揺らぐこころや 何処へ向かふ
<読み>
あおぎみて たかきてんしる あきのむし ゆらぐこころや いずこへむかう
<意味>
空を仰ぎ観て、文字通りの天高き秋の空を知った秋のむしは、揺らいでいるこころを抱えてどこへ向かうのだろうか。
<解説>
抜ける様な青空と澄んだ空気。昨日は木枯一号の一報が届いて、秋真っ盛りから一気に晩秋そして初冬へと気持ちもなびいてしまう。11月ともなれば後は一気に師走そして年の瀬へと突っ走ってしまうのだ。そんな季節の移ろいに躊躇うこころを詠んだ歌。もちろん、第三句の「秋の蟲」とは作者自身の事である。