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持ち比べて 旧きを重しと 思ゆるは きみと重ねし 日々の憶い出
<読み>
もちくらべて ふるきをおもしと おもゆるは きみとかさねし ひびのおもいで
<意味>
[新旧の手帳を] 持ち比べて、旧い [今年の] 手帳を重く感じるのは、あなたと重ねた日々の憶い出のせいである。
<解説>
11月にふたつある祝日の、遺りの一日 [まだろっこしい言い方をしているが、要は勤労感謝の日 / Labor Thanksgiving Day] が終わってしまうと、名実共に、年末モードが起動する。さすがにもう、クリスマスな気の早いイルミネーションを無視する事も出来ずに、なにかとやたらとせき立てられてしまう。
だから、ふと立ち止ってこの一年を振り返ると、毎年の事とはいえ、その積み重ねに驚かされてしまうのも事実である。
技巧的には第二句「重し」第三句「思ゆる」結句「憶い出」と同音を用いているところを注視すべきか。