<画像:20111201_0902~01.jpg>
肩越しに 梁に不安が 棲むを視ゆ 肌這ひて求むは きみのぬくもり
<読み>
かたごしに はりにふあんが すむをみゆ はだはいてもとむは きみのぬくもり
<意味>
[あなたの] 肩越しに観える梁に、不安が棲んでいるのが観える。肌を這って求めるのは、あなたのぬくもりである。
<解説>
「不安」を実体化して観てしまった作者が、その不安を解消しようとして恋人を求めている、という趣旨の歌。ただ、この実体化した「不安」の正体が、この歌中には顕われていないので、歌そのものをどの様にも解釈出来る。
つまり、「あなたが頼もしい」とも読めるし、「あなたが不安の原因なのだ」とも読めるし、単にあなたを求める口実とも読めるのだ。