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はだかなり さらす我居る 姿見に 過ぎし日憶ひ その稜なぞる
<読み>
はだかなり さらすわれおる すがたみに すぎしひおもい そのりょうなぞる
<意味>
はだかである身をさらしているわたしが姿見に映っている。過去の日々を憶い出して、[裸身が描く] 稜線をなぞる。
<解説>
作者が例えばまだ10代ならば、同じ様に姿見に自身の裸身を映し出したら、きっと違った感興が沸き起こるだろうし、全然異なる歌が産まれるのに違いない。恐らくそれは、己の若さを誇るものになるかもしれず、それとは逆に発育途中ならではの複雑な心情になるかもしれない。
ぢゃあ、この歌は? と、尋ねられれば、作者同様に、己の裸身を映し出してみればいい。重ねた歳の数と、経験によって、個人差はあるには違いないだろうけれども。