すとおぶ消シテ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2012-01-12 23:08:06) by =oyo=


<画像:20120112_1557~01.jpg>
冬の朝に 滲む汗しる きみの背に なにかまさぐる 我が胸歪めて

るい詠める

<読み>
ふゆのあさに にじむあせしる きみのせに なにかまさぐる わがむねゆがめて

<意味>
冬の朝にあなたの背が汗で滲んでいるのがわかる。わたしのむねを歪ませてなにかをまさぐっているので。

<解説>
例によって、語るに堕ちる短歌である。誰にも意味が通じる様に解説しようとすると、己の品性というか品格というか、まぁ、そんなたいしたものぢゃあないけど、立ち所にバレてしまうのである。
だから、いつもの様に筆を控えるけれども、ひとつだけ指摘すると、下の句の主体、すなわち胸を歪めてまさぐっているのは誰なのかという事である。どちらに解釈も可能な気もする。しかも、その解釈の結果によって、抒情や詩情が変わるのかと問えば、そこは愛情の機微にも似て、解釈者自身の恋愛観や恋愛体験によって、変わるだろう。
ここ数日寒い日が続いているが、今朝は一際寒かった
そういう意味では、とても羨ましい情景を描いた短歌である。

(この項:たい)


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