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諍ひの 故無きしこり 忘られず 融けずに遺る 東京の雪
<読み>
いさかいの ゆえなきしこり わすられず とけずにのこる とうきょうのゆき
<意味>
喧嘩した際の、理由なきしこりが忘れられないのは、[数日経っても] 融けずに東京に遺っている雪があるからだ。
<解説>
月曜日に降った雪はまだ遺っている。この日よりもさらに一日経過している訳だけれども、それでもまだ遺っている。日陰とはいえ都心部で未だに雪が融け残っているのは、珍しい。少なくともここ数年はとんと観ない光景だ。
でも、作者にとっては、その雪が、憶えていたくない記憶を未だに記憶させていて、それが [恐らく喧嘩相手である恋人とに] 妙な距離感、ちぐはぐな感情を与え続けているのだ。