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果てぬ夢の 狭間に陥ちて 動悸激し 闇明けぬままに 早や数日
<読み>
はてぬゆめの はざまにおちて どうきはげし やみあけぬままに はやすうじつ
<意味>
果てのない夢の狭間に陥ってしまって、激しい動悸がする。闇が明ける事なく早くも数日 [が過ぎてしまった]。
<解説>
所謂、木の芽時というものである。周期的に日々の寒暖が移ろい、しかも、一日の中でも温度差が激しい。そんな不安定な時には、得てして体調を崩したり情緒不安定になったりするものである [皆様もご自愛願います]。というところで妥協したいトコロだけれども、詠み方ひとつを変えれば、心象風景であるとしても、それを体感している本人にとっては、怪異譚にも恐怖譚にも、なりえてしまうのである。