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<画像:20120614_1415~01.jpg>
蠢くも 喘ぎ呻くも ラプンツェル 伸びて搦みて 蔦我に憑く
<読み>
うごめくも あえぎうめくも らぷんつぇる のびてからみて つたわれにつく
<意味>
蠢いても喘いでも呻いてもラプンツェル [の様だ。身動きが出来ない]。伸びて搦んで蔦がわたしに憑依しようとする。
<解説>
『ラプンツェル (Rapunzel)』と言えば、『グリム童話 (Kinder- und Hausmarchen)』のひとつ。
ディズニー (Disney) のアニメ映画『塔の上のラプンツェル<画像:> (Tangled)』 [バイロン・ハワード (Byron Howard)・ネイサン・グレノ (Nathan Greno) 2010年制作] でも知られる物語だ。
その童話 / 映画では主人公のラプンツェル (Rapunzel) は、己の長い髪を解いて降ろし、己が幽閉されている塔の上まで恋人を招き寄せるのだけれども、ここでは、それが文字通りに悪夢的な展開を観せている。塔の上から下まで降ろした髪に蔦が絡まり、己自身に同化して憑依してしまうというのである。
尤も、『ラプンツェル (Rapunzel)』 という童話は、監修者であるグリム兄弟 (Bruder Grimm) が採取した原童話では、性的なメタファーが濃厚であったとされている。だから、果たして、この歌も描写されている夢だけに限定して解釈して良いモノか否か。
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