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短か夜の 然らぬ時果て 湯浴みせば 塵芥泡沫 名残も夢も
<読み>
みじかよの さらぬときはて ゆあみせば あくたうたかた なごりもゆめも
<意味>
短い夜の、そうではない[永い濃密の] 時が果てて、入浴すれば、躯の汚れも泡も名残も夢も [流れ去ってゆく]。
<解説>
第2句「然らぬ」は、文法的にはラ行四段活用動詞「然り」未然形 + 打消しの助動詞「ず」連体形となる。それを直訳すれば「そうではない」というなって、歌全体の内容を斟酌すれば、上の<意味>の様な解釈になる。
また、下句は名詞が羅列してあるだけなので、上の様な語句を補足して解釈する必要があるだろう。