立秋ノ逢瀬ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2012-08-09 23:20:01) by =oyo=


<画像:20120809_1008~010001.jpg>
果ててなほ 朝陽昇るを 待つ吾れに 一夜一夜と あきは来るらむ

るい詠める

<読み>
はててなお あさひのぼるを まつわれに ひとよひとよと あきはくるらむ

<意味>
[逢瀬の時が] 果てて、それでもなお朝陽が昇るのを待っているわたしに [対してあのひとにも]、一夜一夜と秋がやって来る様に、飽きる時がやって来てしまうのだろう。

<解説>
結句の「あき」は、「秋」と「飽き」の掛詞。
「来るらむ」は、文法的には、カ変動詞「来」連用刑 + 完了の助動詞「り」連体形 +現在推量の助動詞「らむ」終止形。「来てしまうのだろう」と訳す。
まだまだ暑い日々は続く様だけれども、暦の上では8月7日立秋で、既に秋。夜長と呼ぶにはまだまだだけれども、日没から日出までの時間も大分、延びてきた。
短くて暑い刹那の夜を過してきた恋人達の間にも、秋風がそよぎ出す時季である。
と、断定してしまうのは少し残酷かな。

(この項:たい)


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