<画像:20121115_1438~01.jpg>
降る星の 煌めき観えぬ 街の底 這ふ蟲喰ふ蟲 眠れぬ蟲も
<読み>
ふるほしの きらめきみえぬ まちのそこ はうむしくうむし ねむれぬむしも
<意味>
降る星の、その煌めきが観えない街の最下層には、這うモノも喰うモノも眠れないモノも [いる]。
<解説>
今週末は、しし座流星群 (Leonids) が見頃らしいが、それとは別の次元で(苦笑)、今朝はすこぶる寒かった。
そんな今日の模様を詠んだモノ、とは限らないが、所謂天空ショーとは対照的な世界を呈示した作品。
下句に登場する様々な「蟲」は、原義的には、昆虫 (Insect) の他にも節足動物 (Arthropod) 一般や両生類 (Amphibian) 爬虫類 (Reptile) 等も指す。つまり、けもの以外の陸棲生物の謂いである。但し、この歌で描かれている「蟲」は、果たしてそれだけなのだろうか。
また、<意味>では便宜上、「いる」の語句で補完してみたけれども、それ以外の語句であっても勿論、置換可能であるし、それによって様々な解釈も可能と思える。