<画像:20130502.jpg>
朝な夕な 惑ふ吾をも 乗せたまま よせてはかへす 瓶詰めの文
<読み>
あさなゆうな まどうわれをも のせたまま よせてはかえす びんづめのふみ
<意味>
毎朝毎晩、迷っているわたしをも乗せたまま、[波打ち際で] 寄せては返す瓶詰めの手紙 [がある]。
<解説>
上の句を受けるのは、本来ならば、別のモノなのだろう。下の句は、心象風景であり、暗喩なのである。では、それは何かというと、掲載画像にある通勤電車かもしれず、日常的に交換されるメールの類いなのかもしれない。但し、どの様なものであろうとも、伝えたいモノ、伝えるべきモノ、さもなければ真意や本意とも呼ばれるべきモノが、作者の中にあるのだろうと解すべきなのではないか。結句の「瓶詰めの文」という語句を意識して解釈するのであるのならば。