季節はめぐって、あの気狂いぢみた暑さはウソの様にひいやりとした空気が街を支配している。でも、ちょっとここでは時計の針を逆廻し。あの日の暑さを思い出せるように。
10日間続いた曇り空もやっと幕引き。久しぶりに朝日が登るのを待つ。新宿の高層ビルの一角で、乱反射している、その光を和らげる様に淡い朝露が路面を濡らす。
信号が変わる。和やかな空気が次第次第に殺気立ってくる。日常が否応なく押し寄せてくる。でも、ちょっとここでは時計の針を逆廻し。あの日のあなたを思い出せるように。
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