薄明ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2013-06-06 17:26:05) by =oyo=


<画像:20130606.jpg>
東雲に 覚醒めてみれば 淡き夢 吾が身かき抱く きみのかひなも

るい詠める

<読み>
しののめに めざめてみれば あわきゆめ わがみかきいだく きみのかいなも

<意味>
夜が明けて目覚めてみれば、それは淡い夢だった。わたしの身体を抱くあなたの腕も。

<解説>
初句「東雲」とは"しののめ"と読んで、夜明けを意味する。夏の短い、そして寝付けない夜に観た、うたかたの夢を詠んだ歌。
下の句に登場する「きみ」は、夢の中だけの存在なのか、それとも、実際に同衾している相手の事なのか。歌の解釈上では、いずれの場合でも成立しそうだが、詠いかけている相手である「きみ」への、作者の想いは、微妙に異なるモノになるだろう。

(この項:たい)


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