期待していたものと全然違った。
主演スティーヴ・マックィーン。共演にロバート・ヴォーン(『荒野の七人』や『タワーリング・インフェルノ』でも共演)とジャクリーン・ビセットっとあるんで、痛快な刑事アクションものだと思っていたら、アメリカン・ニューシネマの影を引き摺ったシリアスな渋い映画でした。
まぁ、僕がそんな独り合点をするのも無理はない、というのは、この作品、映画としての評価よりも先にその音楽からの高い評価から先に接していたからなのだ。
担当はラロ・シフリン。個人的なリアルタイムの時系列で言うと、最初に幼児小児期にTV『スパイ大作戦』、少年期に『燃えよドラゴン』と皮膚感覚で彼の音楽に馴染んでいるうちに、クロスオーバー(今で言うフュージョンの先駆け)ミュージックの立て役者という評価を経て、しばらくその存在を忘れていたら、クラブミュージックのレア・グルーブ熱の高まりで再評価されたと言う方(あ、これはあくまでも個人的な音楽体験の中での話、御本人はずっと最前線で活躍されております、『ダーティー・ハリー』とか『悪魔の棲む家』とか『おかしなおかしな石器人』とか)。
『ブリット』という作品は、そのレア・グルーヴ再評価の渦中で触れたのであります。
えっと、ジャケット観れますか? えっ、だめ。だめですか。じゃあ、現行CDのジャケットで代用しましょう。
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