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果てぬれど 眠れぬ夜を また独り 汗と疲れを 襲せしままに
<読み>
はてぬれど ねむれぬよるを またひとり あせとつかれを かさねしままに
<意味>
[夜は] 明けてしまったけれど、眠れない夜をまた独りですごしてしまった。汗と疲労を重ね着したままで。
<解説>
今年の梅雨明けは例年よりも凄まじく早く来てしまい、しかもそのまま続いた一週間の猛暑が終わったと思ったら、今度は戻り梅雨だと言う。実際に、ここ数日、はっきりしない天気で、気温は低いものの、湿度が無性に高く、体力的にはかなり疲弊してしまう毎日である [地域によっては、全く異なった天候も続いてはいるのだが]。
そんな夜の、否、その翌朝を詠んだ歌。
初句「果てぬれど」は、上記の様に解釈したけれども、別の解釈の可能性もありそう。その場合、第2句以降の、寂寥感と疲弊感は、少し違ったモノとして、立ち顕われてるのかもしれない。