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とっちらかったアルバム。
オリジナル・アルバム発表時の1984年にもそう思ったけれども今、あらためて久しぶりに聴き直しても、その感は拭えない。
但し、発表当時はその印象は決してプラスの評価ではなかったが、現在ではとっちらかっているが上に面白えというのが僕個人の感想となっている。
それは、この20年間の間で音楽の聴かれ方がかなり様変わりしたからではないだろうか?
例えば、新宿のタワーレコードに行くと、僕は全フロアを駆けずり回る。J-POPはちらっと横目でみるくらいだけれども、ロック、ブラックミュージック、ジャズ、ワールドミュージック、サントラに現代音楽と、その日その日によって、重点チェック・ジャンルは変わるけれども、とりあへずは各フロアは、全て観て廻る。
所謂クラシックは相変わらず敷居は高く、C & WはどこかのSF映画の火星人の様にやっぱり苦手ではあるんだけれども。
そんな音楽の聴き方をする様になったきっかけを作ったのは、80年代初頭のポスト・パンク〜ニューウェイヴ擡頭期。パンク・ムーヴメントによって、音楽というものがその初源的な破壊衝動によって一回リセットされたその次のタイミング。硬直的だった音楽のジャンルの壁が取り払われ、ありとあらゆる音楽が等価なものとなり、貪欲なアーティストによって様々な音楽ジャンルが個々の鋭い感性によって、大胆にも導入されてからである。
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