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きみに逢ふ 揺らぐこころに もゆるひは 蝋融けるが如く 冬はじまりぬ
<読み>
きみにあう ゆらぐこころに もゆるひは ろうとけるがごとく ふゆはじまりぬ
<意味>
あなたに逢う。揺らいでいるこの気持ちが萌えている日々は、火が燃える様で、蝋燭の蝋が融ける様に、冬が始まる。
<解説>
第3句は「燃える火」と「萌える日」の掛詞だろう。
問題は第4句であって、蝋が融ける様な冬、もしくは、蝋が融ける様な恋、とは一体、どの様なものとして解釈すべきか。
作者にはこれから先の事が予感されていてのモノかもしれないが、それとこの比喩の我々の解釈が一致するかどうかは、心もとない様に想える。