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またみてふ 夢の涯より 堕つる夢 いづこ彷徨ふ このよは涯よ
<読み>
またみちょう ゆめのはてより おつるゆめ いずこさまよう このよははてよ
<意味>
また観ていると謂う、夢の涯から堕ちる夢を。どこを彷徨うのか、この世にそのものが涯なのに。
<解説>
結句の解釈は、これでいいのだろうか。自問自答している様にも読めるし、だれかに語りかけている様にも読める。
初句「みてふ」はマ行上一段活用動詞「みる」連体形 + 格助詞「と」 + ハ行四段活用動詞「いふ」連体形の、「みるといふ」の短縮形。つまり、語句の中に伝聞もしくは推量の意味が隠されている。
この点においては、この夢の涯の夢は、作者自身の夢ではない、という事になるのだが。