翅広ゲシ蜻蛉ノ骸見テ詠メル[060)携帯からみる]
(2005-11-05 22:03:57) by tgc


<画像>
無念なり 大空への思ひ 断ち難く 翔び立つが如く 逝きにける

るい詠める

<読み>
むねんなり おおぞらへのおもい たちがたく とびたつがごとく ゆきにける

<意味>
無念なんだろうなぁ。大空(を自由に飛び回る事)のおもいを断念出来ずに、今、正に飛び立つ様な姿勢のまま、死んでいるよ。

<解説>
羽を広げたままの姿で死んでいたトンボを見て詠んだ歌。しかし、その情景よりもむしろ、作者がそのトンボに仮託して詠まざるを得なかった心情を推し量るべきであろう。
五九五八五と破格だが、その乱調ゆえにこそ作者の激しい思いが伝わる。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7