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喉、腋、かいな、臀のうへ ひとつまたひとつとあるとしる 腿、指、乳房、臍のした 湯浴みのその後 おまへのしるし
<読み>
のど、わき、かいな、へそのうえ ひとつまたひとつとあるとしる もも、ゆび、ちぶさ、へそのした ゆあみのそののち おまえのしるし
<意味>
からだのすみずみに遺されたあなたの痕をひとつひとつ数えてみる。湯上がりに。
<解説>
これ短歌なのかなぁ。字数だけでも、五七五七七、31文字を大幅に超えている。詠われている内容は閨事なので、いつもの様に言及しないけれども、結句「おまえのしるし」とは、ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius) 在籍時のウェザー・リポート (Weather Report) の名曲『お前のしるし (A Remark You Made)』 [アルバム『ヘヴィ・ウェザー (Heavy Weather)<画像:>』収録] からの本歌取りではないだろうか。
余談だけれども、昨日は歌会始 (Ceremony Of The Utakai Hajime : Imperial New Year's Poetry Reading)。その報道を観ながら、そこで吟唱されている様を観聴きしていたら、今回のこの作品に限らず、ここで紹介している作品は、そんな発唱には決して馴染まないなぁと、想った。