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指の肚 漏るる嗚咽も 楽の音か 終章まぎわ カデンツァのとき
<読み>
ゆびのはら もるるおえつも がくのねか しゅうしょうまぎわ かでんつぁのとき
<意味>
指のはら[が触れて] ふと漏れてしまう嗚咽の声も、演奏の一部だろうか、終章間際にカデンツァがはじまる。
<解説>
初句「指の肚」がこの歌のどこにかかってどんな働きをするのかは、よく解らない。よく解らないなりに、一番、妥当性があって無難なモノに上では解釈してみた。
結句にある「カデンツァ (cadenza / Kadenz)」は音楽用語で、独奏協奏曲 (concerto / Konzert) に於いて、当該の独奏楽器の奏者が、即興的に演奏 (ad lib / Improvisation) する部分の事。この間、伴奏者であるオーケストラ (orchestra / Orchester) は演奏しない。
クラシックに関しては不案内なので、これ以上の事は言及出来ないのだけれども、上の辞書的な解説を読むだけでも、カデンツァ (cadenza / Kadenz) が演奏者にとっても聴衆にとっても、クライマックスであろう、というのは解るだろう。