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きみも去ぬ 明日みる夢も 夜明け前 流れ行くまま 湯浴む湯の音
<読み>
きみもいぬ あすみるゆめも よあけまえ ながれゆくまま ゆあむゆのおと
<意味>
あなたは帰った。明日の夢を観ようにも夜明け前である。[時が経つのに任せる様に] 湯が流れてゆくままに、湯浴みの湯の音がする。
<解説>
初句「去ぬ」はナ行変格活用動詞「去ぬ」の終止形。読みと活用に注意すべきところである。
第4句は、上の様になんらかの語句を補って考えないと、その意を汲むのが難しい。だからと謂って、上の解釈が絶対でもないし、正しいとは限らない。各自で考えてもらいたいところだ。
個人的には、詠われている内容よりも、Y音の響きを愉しむべき作品なのかなぁ、と想う。