<画像>
歌詠みて 洗いし黒髪 梳きぬれども 千々に惑いし 想いは何処に
<読み>
うたよみて あらいしくろかみ すきぬれども ちぢにまどいし おもいはいずこに
<意味>
歌を詠んだ後に、洗った黒髪を梳いていると、いろいろと惑っていた想いは、どこにいってしまったのだろうか(いや、どこにもいってしまってはいない、未だにここにある)。
<解説>
初句の「歌詠みて」が謎だが、作者に尋ねたところ、この作品はある歌への返歌だという。
最後の句は反語的に解釈し、作者の抱えている問題はなんら解決していないと、解釈すべきだろう。